出口の見えない出版不況から抜け出す具体策

講師:科学ジャーナリスト兼作家 福田 重雄 氏


■日時 2019年12月24日(火) 午後3時〜午後5時15分
■会場 文化産業信用組合 会議室
      (千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル3階)
■会費 4,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
      〒113-0033 東京都文京区本郷2-25-6 ニューライトビル1024
      TEL(03)3868-2814 / FAX(03)3868-2824


生意気かもしれませんが、滞米中に実践した体験を基に出版不況の打開策を本音で解説提案したいと考えています。幸い、ロサンゼルス図書館での講演や現地日系人向け新聞の羅府新報での取材紙面、帰国後の小生の活動を報じた朝日新聞などが手元にあります。

講師:福田重雄


ご参加のおすすめ

出版不況の主因は、出版社や著者の甘え、驕り、無策である。出版物は換金商品であり、売れなければ著者も出版社も成り立たない、これはいずれの業種にも共通する事である。インターネットの隆盛やスマホの普及が出版不況の原因ではない。この度は講師自身が米国滞在中に自著のマーケティングを兼ねて米国で実践した出版不況を脱出する方策を具体的に解説。


《主な講演内容》

●商品としての出版物に魅力を持たせるには
――著者はパートナー、最大限活用すべし 
●既存メディアでの広報宣伝は有効?
――コアな潜在購入者を絞り込む
●ネットの先にいる消費者を引き込む
――ネットは販売チャネルの拡大
●出版物は一般商品と同じ?
――国内に限定せずに海外で評価・評判を起して逆輸入
●出版物は商品、書店にとって売りやすい出版物とは
●質疑応答

【講師略歴】福田 茂雄 (Ken S. Fukuda)氏

科学ジャーナリスト兼作家。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校財務学科卒業。
既存の出版流通には乗らないと考えられていた地球科学分野、人工衛星を使ったリモートセンシングの普及書を1998年から執筆。2018年までにリモートセンシング図書7点を出版。現在では一般人のみならず、リモートセンシングの標準図書として全国の図書館、専門機関、大学が購入。2000年にはNASAが運用管理する資源探査衛星ランドサットが観測した日本全域のデータ利用権をSpace Imaging(米国)から取得。JAXA外部研究員、本年7月のロサンゼルス図書館での講演以降はNASAコミュニケーター。
2019年5月に渡米、滞米中には自著を使った出版マーケティングを実践。ロサンゼルス図書館における講演、日系人向け新聞への対応、帰国後の活動なども通して日本の出版不況の打開策を具体的に解説提案。同時に日本の伝統文化を海外に根付かせ、普及させる方策なども実体験を踏まえて解説。

【著書】
 「パソコンで楽しむアースウォッチ 〜ランドサットのデータ解析」(NHK出版、1999年)
 「アースウォッチの旅入門〜衛星画像で歩く」(誠文堂出版、2001年)
 「衛星画像で見るあなたが住んでいる地域再発見」(中経出版、2006年)
 「衛星画像で知る温泉と自然の湯、東日本編」(草思社、2009年)
 「衛星画像で旅する日本の原風景と温泉」(新潟日報事業社、2010年)
 「衛星画像で読み解く 噴火しそうな日本の火山」(日本評論社、2017年)
 「衛星画像で読み解く 日本の温泉82」(日本評論社、2018年)
 ほか