中小書籍出版社の販売・流通のためのIT基礎

〜出版販売の仕組みの中で活用すべきデータ・ITを基本から〜

講師:(株)語研 取締役営業部長 高島 利行 氏


■日時 2019年11月1日(金) 午後6時15分〜午後8時15分
■会場 文化産業信用組合 会議室
      (千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル3階)
■会費 7,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
      〒113-0033 東京都文京区本郷2-25-6 ニューライトビル1024
      TEL(03)3868-2814 / FAX(03)3868-2824

ご参加のおすすめ

ITの影響によって出版販売・流通の現場での実務は大きく変わりつつあります。
今回の講座では、特に営業・流通担当者が日々の業務の中で扱う近刊情報・POSデータ・書店マスタ・出版VAN(新出版ネットワーク)の話題を中心に、それらを使いこなすためのITの基本について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。


《講義内容》

◎講座の内容は、時間の都合で若干変わる場合があります。
1.ISBNと日本図書コード
・ISBNコードの基本(できることできないこと)
・日本図書コード(Cコード・2段バーコードを含んだコード体系)
→スリップの機能とスリップレスの流れ
2.書店マスタ
・書店マスタの基本(何に使うか、何とどうやって組み合わせるか)
3.近刊と既刊の書誌情報
・JPRO(JPO出版情報登録センター)に登録する「近刊情報」の基本
→何を、いつ、登録するのか(書籍進行委員会との関連、45日前までの登録とは)
→オンライン書店でどう使われているか(事前予約の実際)
→取次・書店・情報サイト等でどう使われているか
・JPROで登録できる「既刊情報」の基本と販促情報
4.POSデータ(売行データ)
・「POSデータ」の基本(インテージ、その他)
・POSデータの集計と取り扱いの基本(EXCELとデータベースの基礎)
→Excelで作る黒白表(実売のクロス集計)とその他の集計
1. 売上予測と増刷部数の決定
2. 広告の効果測定と媒体の最適化
3. ロングセラー商品の発見
4. 機会損失の減少
5. 価格戦略の見直し
6. 他社競合商品との比較
7. 購買層の分析
8. 無駄な受注の抑制と効率化(=返品率の減少)
9. 販売効率の向上(ABC分析=売行き良好書の絞り込みと死に筋の排除)
5.受発注・返品・現地故紙化(出版VAN)
・新出版ネットワーク(出版VAN)の基本と、必要とされる「業務システム」
1. 書誌情報登録
2. 在庫情報(在庫ステータス)
3. 受注(書店からの発注・取次在庫等)
4. 直受注(出版社による書店からの受注)
5. 返品
6. 現地故紙化(現地で故紙化する返品)
7. 購買層の分析
8. 無駄な受注の抑制と効率化(=返品率の減少)
9. 販売効率の向上(ABC分析=売行き良好書の絞り込みと死に筋の排除)
・在庫管理・流通のための「在庫ステータス」の実際

【講師略歴】高島 利行(たかしま としゆき) 氏

1965年、北海道生まれ。
書店アルバイト・コンピュータ関連出版社を経て、(株)語研入社。
現在取締役営業部長として勤務。