出版業界の決算書を読む−見えるものは−

=取次・出版社・書店の現状=

講師:ノセ事務所 代表 能勢 仁 氏


■日時 平成29年7月13日(木) 午後6時15分〜午後8時15分
■会場 文化産業信用組合 会議室
      (千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル3階)
■会費 7,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
      〒113-0033 東京都文京区本郷2-25-6 ニューライトビル1024
      TEL(03)3868-2814 / FAX(03)3868-2824

ご参加のおすすめ

 コンビニ業界をリードする企業はセブンイレブンである。そのセブンイレブンがテレビCMで7−11は街の本屋ですと宣伝している。結構なことであるが、そのセブンイレブンですら10年前に比べて雑誌、コミックの売上は50%を切っている。
 日販の発表したCVSの数字では、07年は一日取引高1万7669円であったが、16年には6945円に低下している。61%のダウンである。全国に5万店以上あるCVSの流通網を出版業界が利用しない手はないと、仕掛け販売を試みてきたが結実していない。
 CVS自身は伸びている。その原因は時代対応が出来ていること、新業種開発に結果が出ているからである。同じ物販業でありながら書店の廃業が目立って仕方ない。出版業界流通網がこれ以上劣化してはならない。業界三者の結束が求められるのは当然である。
 医書業界は制作、流通、販売が円滑である。独自の流通網をもつ強さもさることながら三者の結束がよい。今回の講座では三者の決算書の分析の中から、経営に必要な数字を掴みたいものである。



《主な講演内容》

◎講座の内容は、時間の都合で若干変わる場合があります。
  I.取次店の損益計算書、貸借対照表を読む
1) トーハンの場合
2) 日販の場合
3) 大阪屋・栗田の場合
  II.出版社の決算書、営業活動を見る
4) A出版社の場合
5) B出版社の場合
  III.書店の決算書、営業活動を見る
6) 紀伊國屋書店、有隣堂の場合
7) C書店の場合
8) D書店の場合

【講師略歴】
能勢 仁 (のせ まさし) 氏

1958年慶應義塾大学文学部卒業、高校教諭を経て、(株)多田屋 常務取締役、(株)平安堂 取締役FC研修部長、(株)アスキー 取締役出版営業統轄部長、太洋社勤務、
1995年ノセ事務所設立、書店クリニック出版コンサルタントとして今日に至る。

主な著書: 「世界の本屋さん見て歩き」出版メディアパル
       「本の世界に生きて50年」論創社、「商人の機微」中央経済社
       「昭和の出版が歩んだ道」出版メディアパル、等20数点。
       「本を知る本」ミネルヴァ書房刊
       「出版業界版 悪魔の辞典」出版メディアパル刊
新刊  : <カラー版>「世界の本屋さん図鑑」出版メディアパル刊