図書館とこれからの出版を考える

−本が売れないのは図書館のせいか?−

講師:原書房 代表取締役社長/日本書籍出版協会常任理事、
   同図書館委員会副委員長 成瀬 雅人 氏


■日時 平成29年4月21日(金) 午後6時15分〜午後8時15分
■会場 文化産業信用組合 会議室
      (千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル3階)
■会費  7,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
      〒113-0033 東京都文京区本郷2-25-6 ニューライトビル1024
      TEL(03)3868-2814 / FAX(03)3868-2824

ご参加のおすすめ

 書店での書籍販売がいちだんと厳しくなり、図書館を市場として見直す出版社が増えてきました。しかし具体的な販売促進活動としては、新刊の発行時に図書館流通センター仕入部に働きかけることくらいしか手を打っていない社が多いようです。公共図書館、学校(主として高校)図書館を、出版活動の中にどのように位置づけ、どのようにアプローチすればよいのか?たんなる市場でなく、ショールームとして、マーケティングの場として図書館を生かす方法について、お話しさせていただきます。営業部門の方だけでなく、編集者にも聞いていただきたい内容です。



《主な講演内容》

◎講座の内容は、時間の都合で若干変わる場合があります。
  ・図書館市場の動向
「本が売れないのは図書館のせい」という声が聞こえてきます。
一方で「図書館のおかげで出版できる」本が多いのも事実です。
出版と図書館の関係を、あらためて考えてみます。

  ・図書館へのアプローチ
図書館流通センターとの仕入交渉で図書館への営業を終わらせていませんか?
実際に本を選んでいるのは図書館の司書さんたちです。
まずは自社刊行物の蔵書検索から始めましょう。
そして実際に図書館に足を運んでみましょう。

  ・ショールームとしての図書館、マーケティングの場としての図書館
本を買う人と借りる人は別の人種、という人がいますが、どうでしょうか?
図書館司書はどういう本を望んでいるのでしょうか?
図書館の棚は、営業マンよりも編集者こそが見るべきだと思います。

【講師略歴】成瀬 雅人(なるせ まさと)氏

製薬会社を経て、1991年に原書房入社。編集、営業部門を経て、1999年より社長。
2011年以降、毎年100館以上の図書館を訪問している。
一般社団法人日本書籍出版協会常任理事、同図書館委員会副委員長。