2016年に何が起きたか

−取材から見えた出版界の課題−

講師:(株)新文化通信社 代表取締役社長 丸島 基和 氏
専修大学 教授(博士) 植村 八潮 氏


■日時 平成28年12月16日(金) 午後6時15分〜午後8時15分
■会場 文化産業信用組合 会議室
      (千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル3階)
■会費  7,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
    〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-11
    TEL(03)3234-7623 / FAX(03)3238-9420

ご参加のおすすめ

 「これからこの業界はどうなっちゃうの」「このまま書店をやっていて大丈夫なんでしょうか」――出版社や書店からこんな質問を受けることが多くなった。昨年の栗田出版販売に続き、今年は太洋社が倒産した。アマゾンジャパンやデジタル読み放題サービスが問題視されるなかで、紀伊國屋書店と出版社による直接取引も拡大している。
 輸送問題も含め、出版流通がいき詰る一方で、日販やトーハンによる書店M&Aの案件は加速するように増え続け、将来の業界地図が描きにくくなっている。書店や取次ぎ会社は複合化と新商材の開発を進めており、出版社の不安感も高まる。
 2016年に何が起こっていたのか、取材を通じて感じたことや各社の成功事例を語る。


◎講座の内容は、時間の都合で若干変わる場合があります。

【講師略歴】
丸島 基和 (まるしま もとかず) 氏

1963年生。東京出身。85年に法政大学卒業、同年にニッパン・ポニーに入社。
日本出版販売に出向し、ビデオ・CDレンタルなど複合書店の出店事業に携わる。
89年に出版専門紙・新文化通信社に入社。05年に社長に就いた。

「新文化」の紹介
日本で唯一の出版業界専門紙。1950年に創業し、60年余の歴史がある。販売・流通面に詳しく、出版社・取次会社・書店の動向をビビットに伝える。出版界の諸問題を1面で特集するなど、その取材力には定評がある。
ホームページには日々のニュースが毎日更新され、コラム「社長室」も人気がある。
毎週木曜日発行、価格は半年15,000円
株式会社新文化通信社 http://www.shinbunka.co.jp/


【講師略歴】
植村 八潮 (うえむら やしお) 氏

専修大学文学部教授 博士(コミュニケーション学)
1978年東京電機大学出版局勤務、同局長を経て、2012年より専修大学文学部教授
(博士)及び(株)出版デジタル機構代表取締役に就任。2014年(株)出版デジタル機構取締役会長を退任。専門は出版学で日本の電子書籍の研究・普及・標準化に長らく携わってきた。
日本出版学会会長,納本制度審議会委員 IEC(国際電気標準会議)
TC100/TA10(eブック標準化分科会)マネージャー
著書『電子出版の構図:実体のない書物の行方』(印刷学会出版部,2010年)、
『電子書籍制作・流通の基礎テキスト』(ポット出版、2014年、編著)他