<実例研究>

返品率の減少と売上の増加を目指す!
−サンクチュアリ出版−

講師:サンクチュアリ出版代表 鶴巻 謙介 氏


■日時 平成28年7月15日(金) 午後6時15分〜午後8時15分
■会場 文化産業信用組合 会議室
      (千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル3階)
■会費  7,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
    〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-11
    TEL(03)3234-7623 / FAX(03)3238-9420

ご参加のおすすめ

 弊社では2013年度より 「出版業界を元気にするプロジェクト」 をスタートさせました。
 プロジェクトの内容は、簡単に申し上げれば書店様の利益率を良くするために、「売上報奨金をたくさんお支払いします」ということと、 「時限再販を導入します」ということです。
 書店様に高マージンをお支払いするためには、 弊社としてもコストを出来る限り削減し、書籍原価率を引き下げることで、高い利益を上げなければなりません。そう考える際に大きなネックとなったのが 「返品率の高さ」 です。書店様にも出来る限り返品を減らしていただくこと、つまりある程度リスクを負っていただくことで、返品に関わるコストを減らし、それによって増えた利益を書店様に還元できないか、と考えました。
 時限再販の導入も、書店様に出来る限り返品せずに売り切っていただくために、価格に柔軟性を持たせることが狙いでした。 ただ、時限再販の活用方法は、時間とともに少しずつ変化しています。
 一見、「返品率の減少を目指すこと」と「売上の増加を目指すこと」は相反することのようにも感じます。 一方で、「売上が増加すれば返品率が下がる」というのも事実です。
 「高マージン・時限再販」を活用し、「返品率の減少」と「売上の増加」を目指し、弊社がこれまでどのような取り組みを行ってきたのか、成功例と失敗例を具体的にご説明させていただきますので、みなさまの今後の出版活動に少しでもお役立ていただければ幸いです。



《主な講演内容》

◎講座の内容は、時間の都合で若干変わる場合があります。
  1. なぜ「出版業界を元気にするプロジェクト」をはじめたのか
  2. 「時限再販」に取り組むことになった理由
  3. これまでの成果
  4. メリットとデメリット
  5. 「時限再販」に対する誤解により起きたこと
  6. 「時限再販」に続く新たな取組について

【講師略歴】
鶴巻 謙介(つるまき けんすけ)氏

株式会社サンクチュアリ・パブリッシング(通称:サンクチュアリ出版)代表取締役社長
1972年神奈川県生まれ。信州大学人文学部卒業。
大学在学中に書店でアルバイトをして本に触れる楽しさを知る。
卒業後、某出版社に就職し、出版流通のノウハウを学ぶ。
その後、前社長の高橋歩と出会い、1997年4月サンクチュアリ出版に入社。
前社長引退後の1998年9月よりサンクチュアリ出版社長に就任。
「本を読まない人のための出版社」という理念を掲げ、幅広いニーズに応える本作りを目指している。