◆書籍の新流通戦略◆

医書.jpの全貌─医学出版社が共同で電子書籍の独自プラットフォームを立ち上げた理由と将来計画

講師:医書ジェーピー取締役、医学書院副社長 金原 俊 氏
司会:ジャーナリスト、コンサルタント/ホリプランニング代表 堀 鉄彦 氏


■日時 平成28年7月13日(水) 午後6時15分〜午後8時15分
■会場 文化産業信用組合 会議室
      (千代田区神田神保町1-101 神保町101ビル3階)
■会費  7,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
    〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-11
    TEL(03)3234-7623 / FAX(03)3238-9420

ご参加のおすすめ

医学書院、学研メディカル秀潤社、南江堂、南山堂、NPO医学中央雑誌刊行会が発起人となり、医学系電子コンテンツの新たな配信プラットフォームとして「医書.jp」のサービスが6月6日にスタートしました。
複数の出版社が共同で会社を作り、既存の書店を全面的に巻き込んだ形で電子書籍のプラットフォームを運営する、これまでになかった試みとして注目されています。
注目のサービスの全貌を、同サービスの準備段階から中心となってかかわってきた、医書ジェーピー取締役である医学書院の金原俊副社長に解説してもらいます。



《主な講演内容》

◎講座の内容は、時間の都合で若干変わる場合があります。
  1. なぜ、独自のサービスが必要だったか
     ・これまでの電子書店との違い
     ・医書.jpは「電子書店」をどのように考えているか

  2. どうして出版社の共同運営としたのか
     ・コンテンツを業界横断的に集める
     ・参考にした海外などの事例

  3. どうしてリアル書店の連携を重視したのか
    ・リアル書店連携の実際
    医書.jp販売の流れ
    ・電子書籍販売における「パートナー書店」の役割
    ・電子書籍購入者に「かかりつけ書店」を登録させることで連携強化

  4. 多様な決済手段
    ・法人需要など開拓には必須
    ・公費決済などへ柔軟な対応
    ・リアル書店との連携で導入可能に

  5. 今後の展開
    ・ダウンロード型に加え、施設向けのサービスを計画
    ・「シングルサインオン」導入。個人向けと施設(企業)向けをシームレスに使える
    ・部課などグループ認証も導入を計画
    ・施設向けではプリペイド、全雑誌セットなども計画
    ・医学・医療分野のフルサービスを目指す

【講師略歴】
金原 俊(かねはら しゅん)氏

医書ジェーピー取締役、医学書院副社長
1954年生まれ。学術図書印刷、米国 Igaku-Shoin Medical Publishers, Inc.を経て、
1987年医学書院取締役。2012年より現職。主に電子出版の開発・販売促進を担当。
2008年「看護医学電子辞書」が日本電子出版アワード大賞を受賞。
2009年「今日の診療」が日本電子出版アワードロングセラー賞を受賞。
日本電子出版協会 副会長、電子図書館委員会 委員長

【司会略歴】
堀 鉄彦 (ほり てつひこ) 氏

ジャーナリスト/コンサルタント/ホリプランニング代表
1986年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。日経パソコン、日経ネットナビなどの雑誌副編集長を経て、2010年4月から2015年3月末まで日経BP社ライツセンター/コーポレート管理室マネージャーとして、メディア業界の動向調査や著作権・版権、出版業界団体関連の業務を担当。2015年4月に退社し、メディアビジネスのジャーナリスト/コンサルタントとして独立。執筆のほか、メディア企業のアドバイザーとして活動中。
現在、「文化通信」にて「変貌する出版プラットフォーム」を連載中するほか、複数の出版・コンテンツ関連メディアに執筆中。
出版・著作権等管理販売研究会顧問 電子書籍を考える出版社の会フェロー電子出版制作・流通協議会ビジネスモデル委員会委員 日本出版学会会員
経産省コンテンツ海外展開情報基盤整備委員会委員(平成25年)
経産省出版海賊版有識者委員会委員(平成23年〜27年)
日本雑誌協会デジタル推進委員会法務委員会副委員長、
同広告委員会委員(〜平成27年)出版海賊版対策会議座長(〜平成27年)