変化する出版営業

−出版営業を考える−

講師:ノセ事務所 代表 能勢 仁 氏


■日時 2015年12月9日(水) 午後6時15分〜午後8時30分
■会場 岩波セミナールーム
      (岩波ブックセンター裏3F、神田神保町交差点 徒歩2分)
■会費 7,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
    〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-11
    TEL(03)3234-7623 / FAX(03)3238-9420

ご参加のおすすめ

 平成26年の書店・出版社の販売実績が 「出版ニュース10月中旬号」 に発表された。書店法人346店と出版社483社のデータを分析してみた。 私流の方法で書店をJ1書店(年商10億円以上の書店146法人)とJ2書店(年商4億円〜10億円の書店200法人)に分解した。 恐るべき結果が出た。 J1書店で昨年を上回った書店は15書店だけである。J2では20店しかない。 J1では10.2%、J2では10%の書店しか昨年をクリアしていない。10分の9の書店が下降店であった。
 出版社では10億円以上年商の版元276社中、昨対クリアの出版社は65社・・・23%、10億円以下の版元107社の中で34社・・・31.7%であった。
 六つあった総合取次は、現在大手二社を除いて総て手負いである。取次受難の風が吹き荒れている。 書店から見れば取次は親である。 親の不振、こどもの下降症候を何とかせねばならない。今、業界を救えるのは元気な出版社だけかもしれない。今年は「火花」やピケティの「21世紀の資本」が話題をまいた。 前者は読者を書店に送りこんでくれ、後者は専門書版元に勇気を与えてくれた。
 今は大きく舵を切る時期ではないでしょうか。この講座で操舵術を学んでください。



《講演内容》

(◎講座の内容は時間の都合で、若干変わる場合があります。)
 ○ 取次の表と裏
 ○ 取次の人と組織
 ○ 各取次の比較
 ○ 伸びた出版社
 ○ 転んだ出版社
 ○ 出版社評価
 ○ 流通プラットフォームを考える

【講師略歴】能勢 仁(のせ まさし)氏

1958年慶應義塾大学文学部卒業、高校教諭を経て、(株)多田屋 常務取締役、
(株)平安堂 取締役FC研修部長、(株)アスキー 取締役出版営業統轄部長、
太洋社勤務、
1995年ノセ事務所設立、書店クリニック出版コンサルタントとして今日に至る。

[主な著書]
  「世界の本屋さん見て歩き」出版メディアパル、
  「本の世界に生きて50年」論創社、「商人の機微」中央経済社、
  「昭和の出版が歩んだ道」出版メディアパル、等20数点。
[近刊]
  「本を知る本」ミネルヴァ書房刊
  「出版業界版 悪魔の辞典」出版メディアパル刊