◆実践講座◆ DTP時代に必要な

新しい校正のこころと技

講師:ぼっと舎 代表 大西 寿男 氏


■日時 平成27年11月26日(木) 午後6時15分〜午後8時45分
■会場 岩波セミナールーム
      (岩波ブックセンター裏3F、神田神保町交差点 徒歩2分)
■会費 9,000円(テキスト 『校正のレッスン〈改訂2版〉』 1,600円付)
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
    〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-11
    TEL(03)3234-7623 / FAX(03)3238-9420

ご参加のおすすめ

 「どうしてこんな見落としに、だれも気づかなかったんだ!?」
 タイトなスケジュールと予算のなか、ぎりぎりの現場で私たちは、思いがけないミスが発生するリスクといつも背中合わせです。
 DTPが出版物制作の中心となったいま、これまで以上に校正・校閲の重要性が高まっているにもかかわらず、従来の校正術では対応しきれない場面が増えてきました。
 本講座では、 校正の基礎を学ぶとともに、 リスクマネジメントとエンパワメントというふたつの観点から、デジタル時代にふさわしい、新しい校正とは何かを実践的に解き明かしていきます。
 「校正って、たんなるまちがい探しじゃなかったんだ!」
 校正のイメージが、きっと変わってくることでしょう。
 校正は苦手、どんなに気をつけても見落としが出てしまう、DTPで役に立つ校正がわからない、校正と校閲のちがいは―?
 日々、現場でお悩みのみなさまのご参加をお待ちしております。

ぼっと舎 ・ 大西寿男


《主な講演内容》

◎講座の内容は、時間の都合で若干変わる場合があります。
●第1部
ケアレスミスのタイプ──校正練習課題から
●第2部
DTPのワークフローのなかで
  ・漢字の誤変換
  ・漢字の字体とJIS
  ・組版──InDesignとのつきあい方
●第3部
校正のコミュニケーション力
  ・伝わる赤字
  ・共通語としての校正記号
  ・校正のポジとネガ
●第4部
デジタル時代の校正とは
  ・リスクマネジメントとしての校正
  ・校正のお作法
  ・言葉のエンパワメント
*事前に練習課題を配布いたします。 セミナー当日、校正したものをお持ちください。
  解答例を配り、解説します(提出の必要はありません)。

【講師略歴】大西 寿男 氏

1962年、神戸市長田区に生まれ育つ。
1988年より、東京で校正者として働くかたわら、編集・DTP・手製本など自由な本づくりに取り組む。
校正の仕事では、岩波書店、集英社、河出書房新社、作品社、藤原書店、三省堂、新潮社、NHK出版、メディカ出版などの外部校正者として、文芸書、人文書を中心に、実用書や新書から専門書まで、幅広く手がけてきた。
その20年余の経験をもとに、2009年に“校正とは何か?”を追究した著書『校正のこころ』が、“これまでになかった包括的な校正の方法論”として反響を呼ぶ。
2011年には、その姉妹編として校正の技を10のレッスンにまとめた『校正のレッスン』を上梓。
企業や大学、サークルでさまざまな校正セミナーを担当、技術だけでなくこころがまえも身につくと好評を博している。
1998年、校正と本づくりのひとり出版社・ぼっと舎を開設。
http://www.bot-sha.com/
https://www.facebook.com/bot.sha.book

〈主な著書〉
『校正のこころ―積極的受け身のすすめ』(創元社)
『校正のレッスン―活字との対話のために〈改訂2版〉』(出版メディアパル)
『これからのメディアをつくる編集デザイン』(フィルムアート社、共著)