Q&A形式による著作権基礎知識 Part 2

講師:日本書籍出版協会 事務局長 樋口 清一 氏


■日時 平成27年11月19日(木) 午後6時15分〜午後8時30分
■会場 岩波セミナールーム
      (岩波ブックセンター裏3F、神田神保町交差点 徒歩2分)
■会費 7,000円
■企画 出版研究センター
■主催 出版ビジネススクール事務局
    〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-11
    TEL(03)3234-7623 / FAX(03)3238-9420

ご参加のおすすめ

 出版物のデジタル化は着実に進展しており、電子書籍の市場も徐々に拡大しています。電子出版は、流通や利用実態に関しては、紙媒体の出版物とは大きく異なっており、特有の著作権問題も少なからず生じています。しかし、デジタル化に関する著作権問題を理解するためには、従来のアナログの世における著作権の基礎知識を正しく持つことが大前提になると思います。
 この講座では、今年春に引き続き、著作権全般についての基礎知識を、Q&A方式によって具体的な例をもとに解説いたします。 書協の著作・出版権相談室や事務局に出版社や著作権者の皆さんから問い合わせがあった事例を参考にし、 著作権法の原則を知っていただきたいと思います。
 また、後半では、文化庁の文化審議会著作権分科会で検討されている、いくつかの論点に関する経緯と書協としての考え方をお示しし、著作権制度が新たな環境の変化にどのように対応しようとしているかについてもお話ししたいと思います。


《講演内容》

◎講座の内容は、時間の都合で若干変わる場合があります。
I Q&A形式による著作権基礎知識
1. 引用に関すること 〜判例の大きな転換点〜
2.著作物性の有無に関すること
3.著作権の許諾に関すること
4.出版契約に関すること
  ・出版契約書ヒナ型の活用
  ・様々な出版形態における留意点
5.デジタル化、電子媒体への利用に関すること

II 著作権問題に関する最近の動向
新たな環境の変化への対応に関すること
  ・柔軟な制限規定
  ・教育の情報化
  ・アーカイブ化への対応

【講師略歴】樋口 清一(ひぐち せいいち) 氏

1958年 神奈川県生まれ
1981年 東京大学法学部卒業、第一勧業銀行入行
1985年 日本書籍出版協会事務局に入局
2008年  同 事務局長(調査部長兼任)、現在に至る
 ・日本複製権センター理事(2002年〜)
 ・日本出版学会理事(2006年〜)